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設計チームリーダー×製造1年目
2018年04月-
長尾
設計チーム。
チームリーダー -
洞口
製造チーム。
製造1年目

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おつかれさまです。
普段、洞口君とは直接仕事で接触することがないから、この機会にそれぞれの話や意見交換ができればいいね。
改めて、よろしくお願いします。
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こちらこそ、よろしくお願いします。
現在の仕事の内容は?

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僕は、NC加工機械を操作する機械チームに所属しています。
金型の仕様と、加工するためのデータを機械に入力して、鉄やアルミの塊から正確に形状を削り出していきます。また、削り出した形状が図面どおりに加工できているかチェックもします。 指示通りの精度を再現することも、自分が責任を担っているので、なかなか気の抜けない毎日ですね。
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えっ!精度出しを再現することは、CAMのデータ任せではなく、機械チームの人たちの「腕」次第なんだ! それは知らなかったな。
データを実際に加工物として再現するのって、想像以上に難しいんじゃない? 僕は設計で、CADを使って指定の数値でモデリングしたり、図面内に公差の数値を記載して指示を出すだけだから。 今後は、洞口君の苦労を想像しながら、より分かりやすい設計を心がけるね。
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そうです、難しいんです。ぜひお願いします。(笑)
入社して1年。どんな成長があった?

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以前勤めていた会社でも同じように金型を加工していたんですけど、関東製作所で主力になっているブロー成型の金型は初めてでした。
なので、「この金型からどんな製品が生まれるんだろう?」という興味から、それぞれの形状の機能や用途、意味などをたくさん質問して。先輩方に時間をとって教えてもらったので、しっかり理解して作業できるようになってきたと思います。
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そうだよね。
僕も配属当初は、先輩の設計したデータやお客様からの参考データを見て、ただ形状を真似したり、同じような数値を入力して進めていたんだ。でも、意味を理解していないから、同じようなミスが多々起こってしまう……。
そんな苦い経験もあるので、今はとにかく疑問点はまわりの人に聞いて理解し、現場で実際の金型をしっかり観察するように心がけているよ。……まだまだだけどねーーー。
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(笑)
僕も全然まだまだです。
ブロー金型自体の面白さや知識を深めたいという思いがあるので、あまり担当したことのない案件も自ら手を挙げてチャレンジさせてもらうようにしています。あと成長といえば、前の会社で経験したオリジナルな技術や知識について、チーム内に伝えたり、上司に提案できるようになってきたことですかね。成長というか、自信がついたと感じています。
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おっ、いいね~。まさに若手のホープ!
僕も一年位前まで、部長に「まだまだ全然だなー」と何度も言われてて、それが本当に悔しくて。
当時、大変な業務とされていた案件を担当してもらえるよう志願したんだよね。
「じゃあやってみろ」って担当させてもらえたものの、聞いていた以上に大変で、何度も泣きそうになったけど。(笑)でもその経験のおかげで、だんだん金型設計を理解できるようになったかな~って思う。
自分の意見が言いやすい環境であるってことは良いよね。
ぶっちゃけ、この会社のいいトコ、わるいトコは?

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そうですね、まず常々感じるのは、仲間に恵まれてるな~ってことです。
先ほども話しましたが、自らチャレンジしたい案件などは、進行状況も踏まえたうえでですが、希望を聞いてもらえますし。 何より、お互いがお互いを気にしあって作業していますね。「何か困っていることはない?」「作業状況はどんな具合?」と声をかけ合ったり、大変そうな人の作業を手伝ったり。 おそらく、そういう気遣いがチーム内全体の仕事の進行を円滑に進めているのだと思います。
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正直、その部分はうらやましいなあ~。
設計のCAD作業自体は、一人で黙々と画面に向かって格闘しているので。(笑) 一人の世界の時間はけっこうあるからね。
でも、「こういう場合、どう設計します?」とか、相談し合える同僚や先輩が隣にいるから、本当に助けてもらってるな。
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会社全体でいうなら、ISOや5Sなどへの取り組みが活発で、「よりよい会社にして行こう」という雰囲気を感じるところです。 「伸びしろがある」というか。
わるいトコとしては、うーん、そうですね…。実は、特に社歴の長い方の固定観念を感じるときはありますね。 加工の工程も、こうしたら段取りを一つ二つ減らすこともできるのになあ、とか。
もう少し、柔軟性があっていいんじゃないかなと、たまに思います。
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おっ、言うね~。 確かに、ここ数年で会社自体の規模も大きくなって、人もどんどん増えているので伝統的な方法だけでなく、新しいやり方や考えも社内に生まれている感じがあるね。
一つの案件に対して多角的な見方ができるのはいいことだし、出ている意見から、より良いやり方を取り入れていきたいな。
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そうなんですよ! そういう場合に自分の意見をしっかり言えて、ディスカッションできる環境であることが本当にありがたいですね。
この仕事のおもしろさってどんなとこ?

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やっぱり、「この金型からどんな製品ができるんだろう」というワクワク感がハンパないです。 加工していくなかで、想像力をかきたてられるというか。
それに、自分が関わった金型を使って、世の中の製品が生まれていることがとてもやりがいを感じます。
自動車関連の案件を担当することが多いんですけど、小さな部品一つ欠けていても車は動かないわけですから、その一部を仕事として担っているのは、とても誇らしいですね!
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分かるなぁ!
自分もデスクトップ上の画面で、最初は何もない状態から、部品一つ一つを設計して、それらをどんどん組み合わせて、一つの金型を完成させるんだけど。
その間、「ここはシリンダーが作動するからこのくらい距離を確保するか」とか「製品を成型するとき、ここは底が深いからきっとバキュームで吸引したいだろうなあ」とか、いろいろイメージしながら進めるのが楽しくって!
もしかしたら作業中、ニヤニヤしてるかも……。(笑)
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(笑)
あと、機械一つとっても、それぞれに「クセ」というものがありますし、工場内では空調も完備されているのですが、温度の微妙な上下によっても加工の精度は変わってきます。 それらの条件まで考えて、自分の経験をもとに加工の仕上がりをシミュレーションし、進めていくことが、何にも替えられない面白さですね。
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そんなことも考えながら進めてたんだ……。すごい!!
今後の目標ってある?

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そうですね、できれば機械加工だけにとどまらず、CAD設計や仕上組立の工程もやってみたいです。 「金型」に対しての知識をより深めたい欲が強いので、そのためには、他の職種も学びたいなって。
「広く、深く」が、僕の仕事に対してのモットーです!
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すばらしいなあ~。社長や専務もきっと喜んでるよ!
自分も、金型や設計自体の知識や経験が、まだまだ浅いから、たくさん経験して、失敗も繰り返して、仲間たちと一緒に成長していきたいなあと思っています。部署は違うけど、頑張ろうね。
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はい、ありがとうございます!